2009年03月28日

電話をかけた

 実家のおばあちゃんに電話をかけた。なかなか出ない。コールの最中、僕はおばあちゃん家の風景を想像する。ゆっくりとした動作で、今まさにおばあちゃんは電話に出ようとしている所だろうか。ひょっとしてお風呂に入っちゃってて出られないのだろうか。大音量のテレビに、電話のベルが掻き消えちゃっているのだろうか。いつものソファで眠りこけているのだろうか。

「もしもし」

「フチモトのリョウですけど。おばあちゃん? 誕生日おめでとう」

 おばあちゃんは思ったより元気な声で、「ありがとう」と笑っていた。色んな人からお祝いされて、今日で九十歳になった。本当におめでとう。元気でやってますか、今度いつ帰るんや、あんたは滅多に電話もせえへん、などなど、おばあちゃんはいつものクエスチョンとリクエストを繰り出してくる。元気そうで良かった。あと10年ぐらいは元気でおってよ、と言うと、それは自信がないと笑っていた。でもあんたのええ人も紹介してもらわなあかんしなぁ、とおばあちゃん。はい、それまでは元気でおってぇな。

 「好きなことやってますか」というおばあちゃんの言葉が、何故だか胸に残っている。うん、まぁやっとるよ。親のそれとは何となく違う響きを持ったその言葉が、何故だか胸に残ってしまっている。おかげさまで、好きなことをやらせてもらっている。そう思いながらおばあちゃんの言葉がリフレインする。

 ともあれ、おばあちゃんの元気な声が聞けて良かった。来月末にちょっと舞鶴に帰る事は伝えたけど、多分、いきなり帰って来た!みたいな顔で迎えてくれるんだろうな。

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2009年03月26日

野球

 野球はやっぱり面白いと実感した一週間でした。日本と韓国は本当に強かった。WBCの話。選手たちは本当に少年のような顔で喜んでいました。あの喜び、悦びをもう一度味わうために、日々戦い続けているんだと思います。野球ってこんなにドキドキするんだと再確認しました。

 「野球」というだけで僕は少々センチメンタルになり過ぎる所があります。高校野球が始まれば、試合の新聞記事で目頭を熱くします。プロ野球選手の引退会見なんか、誰彼問わず涙が出てきます。これを、BBS(ベースボールセンチメンタリズム)と僕は呼んでいます。そんなわけで、野球がらみの僕のお気に入りをいくつか。

 高校生の頃に出会った『スローカーブを、もう一球』(山際淳司)というスポーツドキュメントがきっかけで、本を読むのが大の苦手だった僕の読書心に火が点きました。この本には、あの「江夏の21球」が収められています。『シューレス・ジョー』(W.P.キンセラ)と、『最後の一球(原題:For the love of the game)』(マイクル・シャーラ)は何度も読み返している野球小説です。『シューレス・ジョー』は素晴らしいファンタジーを見せてくれるし、『最後の一球』では、ゲームセットの瞬間に胸が熱くなります。どちらもケビン・コスナー主演で映画になっています。名作『フィールド オブ ドリームス』と、サム・ライミ監督の『ラブ オブ ザ ゲーム』。こちらも良い映画です。

 元は内P好きが高じて観に行った、『ピーナッツ』もドハマリした映画です。笑いながら、後半はずっと泣きっぱなしでした。野球でなければ作れないドラマがあります。エンドロールで流れる「君の中の少年」も野球をモチーフにした曲で、カラオケに行くと必ず歌ってしまいます。「君の中の少年」を作った馬場俊英さんの「ボーイズ オン ザ ラン」も好きな歌です。大観衆にピース、そしてさらにポーズ。

 テレビアニメ『H2』の主題歌だった、「虹のグランドスラム」(久保田利伸)もよく頭の中を巡ります。向かい風ならもっと胸を張れ。口ずさんではグッときて背筋を伸ばします。昨日は竹田司さんの「グローブ」を歌いながら帰りました。あの頃の大事な思いが詰まった曲です。

 甲子園では選抜が行われ、来週はプロ野球も開幕です。あー、天気のいい日に野球、やりたいなぁ。

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2009年03月19日

JB→BC

 ぼちぼち今のライブラリーにも飽きてきて、MP3のプレイヤーに何を放り込もうかTSUTAYAで物色していました。

 前から聴こう聴こうと思っていたジェームス・ブラウンのコーナーへ。ベスト盤を手に取ると、二枚組で50曲収録。50という数字に圧倒され、借りるのはまた今度にしました。で、借りたのが「特選!!米朝落語全集第17巻」。行き帰りの道のりのお供にしています。人間国宝の話芸を堪能するにはまだ何十巻と借りなあきませんが、なかなかええもんです。

 話が終わると、こちらも一緒に放り込んだルイ・アームストロングへスイッチ。ええなぁ、サッチモ。これをライブで観てたらホントに楽しくて笑いが止まらないと思います。ハイ・ソサエティなんか絶対笑かそうとしてるもん。エンターテイメントに笑いは必要不可欠です。

 最終的に落語がやりたい(語弊がありますが)僕の、最近のお気に入りです。

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2009年03月18日

ありがとうございました


takanoyabackstage お疲れ様でしたーっ、と外に出ると、やんわりとした疲労感がやって来ました。歩道橋で靖国通りをまたぎます。昨年の秋にイベントで出演した老舗シャンソニエ・シャンパーニュを通り過ぎ、二丁目界隈を流しながら少し遠回りして駅へ向かいました。

 今日は、新宿LIVEたかのやにてライブをしてきました。ご来場の皆さん、ありがとうございました。メニューはこちら↓。今日は久しぶりにノータイ、着る順番を間違えたTシャツスタイルで演奏しました。

1. 赤いレンガ、湖のほとり
2. ベゴニア
3. 三鷹台
4. 涙色(磯部正人)
5. 小さな君を背負って帰る
6. 星屑のうた

 世の中は卒業シーズン。街中には卒業式帰りや謝恩会帰りの人達がよく見られます。一度生の高座を観てみたい末広亭を過ぎ、三男坊という居酒屋があったので看板の写真を某三男坊にメールで送り付けながら、猥雑で多国籍なアルタの裏手へ。平日の夜は、意外と眠る新宿の街。
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2009年03月16日

ここんとこのこと


tomofumin & cha-bean 3/14は、大塚の音楽堂anoanoにて行われたTOMOFUMInさんのワンマンコンサートに行ってきました。三部構成の非常にまったり感溢れるステージでした。第二部のゲストにはこちらも僕のフェイバリット、Cha-beanさんが出演。anoanoの雰囲気のせいもあるのでしょうか、ゆっくりとした時間を過ごせました。TOMOFUMInさんの作る歌の世界はとてもきれいで優しいのですが、ピアノ曲の演奏も素晴らしいんです。一部で聴いたノクターン、心に残りました。美しいものは時代を超えて美しい。

 今日3/16は、武田翼くんと飯田舞さんがパーソナリティを努めるインターネットラジオの収録にお邪魔してきました。歌ったり、話したり、写真撮ったり、何やかややってまいりましたえ。配信が近くなりましたらまたお知らせします。楽しいおしゃべりをお楽しみ下さい。きちんと話す、という事もステージに立つ上で大切な事やなぁと改めて実感。あぁいつかラジオの深夜放送で下ネタを連発したい、という夢はひっそりと胸の内にしまっておきましょう。

 あ、ライブが直前に迫っています。

★3月18日(水) 新宿たかのや
op.18:30/st.19:00
ticket\1500+1drink\600
出演 フチモトリョウ/Sakky/木原紅次郎/近藤起矢 他
♪フチモトリョウは19:35〜の演奏

 ご予約、お問い合わせ、お待ちしております。
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2009年03月12日

ぺろりと


bananacake & coffee 程よい甘さのバナナケーキと少し苦めのブレンド珈琲。いつもの練習スタジオ帰り、久しぶりのオガワカフェにて。美味い。珈琲は初めブラック、途中からミルクを入れて。ロールケーキは今日も売り切れだったけど、まぁえぇか。

 何の奇をてらうことなく、出てきたメロディに歌いたい言葉を乗せればいいじゃないか。そんな事思う夕暮れに少し早い駅前のカフェ。スタジオから出ると、色白で聡明な雰囲気の女性がイカついギターケース(尖ったような)を背負って立っていた。ブックオフで何かしら物色していると、小室哲哉が昔やっていた対談番組の本が並んでいた。岡村靖幸、ウルフルズ、電気グルーヴ、松山千春……観てたな、この番組。音楽にまつわる話は楽しい。窓の外を通り過ぎる自転車の人。吐き出しているのはただの二酸化炭素じゃないような気がした。帰ったらなかなか使い切れない大根を煮込んでやろうじゃないか。バナナケーキ、ごちそうさまでした。ワタシいつか田舎でパン屋を始めるの、という素敵な夢。田舎は何も無いなんて言うけれど、家族と友達がいればそれだけでいいじゃないか。そんなこと思う夕暮れの駅前のカフェ。ハウスからボサ、ジャズへ移り変わり珈琲を飲み干した。よし、よしと、全てをよしにする一日。

radish, onion, chicken
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2009年03月10日

3月のライブはコチラです

★3月18日(水) 新宿たかのや
op.18:30/st.19:00
ticket\1500+1drink\600
出演 フチモトリョウ/Sakky/木原紅次郎/近藤起矢 他
♪フチモトリョウは19:35〜の演奏

さぁさ、皆さん!ぜひぜひ足をお運びくださいませ♪
お待ちしておりますっ。
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2009年03月07日

あぁ卒業式で泣かないと

 卒業の季節が春で良かったなぁと思う。別れと新たな出会い。それを彩る風はまだ肌寒く、少しずつあたたかな匂いを孕み始める。春で良かった。これが夏なら、「暑い!こんなとこに何時間も居てられるかい(卒業式)」となり、冬なら、「寒い!そんなんええからもう帰ろうぜ」って事になる。秋は秋で感傷的になりすぎて、「やだ!寂しくて死んじゃう」と叫び出す事だろう。春で良かった。

 高校三年の冬、卒業を控えたバレンタイン直前、

「センパイは進学されるんですか?彼女いるんですか?」

 という電話をもらった事がある。名前を聞いても教えてくれず、電話口の向こうで女子数人のキャッキャ言う声が微かに聞こえた。失礼な奴だとも思ったけれど、悪い気はしなかった。むしろ嬉しかった。というか、人知れず浮かれ舞い上がっていた。

 期待して迎えたバレンタイン。必要以上に学校に残ったりもしてみたけれど、義理チョコ以上のものは何一つもらえなかった。

「照れて、またぁ……。やっぱ卒業式かぁ?」

 と、拍子抜けの気持ちを自ら奮ってみた。二週間後に迎えた卒業式。下級生から花束を貰っている奴もいたけれど、僕の所には誰も来なかった。最後のHRが終わり部活のお別れ会まで少し時間があった。必要以上に教室に残ったりもしてみたけれど、誰も来なかった。いつも学ランの第二ボタンまで外している所を、上までしっかり留めてみた。そしてそのまま家に帰る羽目になった。電話の事を友達に言わなくて本当に良かったと思った。

 あれから15年が過ぎた。帰りの電車で女子高生が卒業旅行の話題で盛り上がっている。あの時僕に電話をくれた女の子は今頃どうしているんだろう。僕は歌を作っている。その作業のほとんどは自分を見つめる事と、思い出を掘り返しほじくり返す事だ。少しずつ形を変えながらだけれど、いまだにあの頃の夢を追いかけている。女の子の気持ちは、いまだによく分からない。

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2009年03月04日

電気ストーブの暖かい光と響き

 3月に入りましたがまだまだ寒い。こないだは雪なんか降っちゃったりして。エアコンが壊れている僕の部屋。そんな事態を見かねて、余っている電気ストーブを貸してしんぜようという方が現れました。有り難きことアレのごとし。「でもなぁ、もう3月やし、もうすぐ春やし、もう少しの辛抱……」という躊躇いが無きにしも非ずでしたが、甘えられる厚意には進んで甘えていくという信念のもと、お預かりしました。懐かしのオレンジ色の光。あぁ、簡単に暖かい。さらば室内着としてのダウンベスト。ありがとうございます、ホントに。

denki-stove
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2009年03月01日

2月の終わりは千駄木で


petitcoat lane 2/28、千駄木はペチコートレーンにて行われたライブ『和会 vol.10〜トウキョウ〜』に出演してきました。「Family〜おかだ兄弟」の次男・和宏さんのソロイベントで、今回は初の東京での開催。というわけで縁のミュージシャンが集まりました。ギター・西村健さん、ベース・磯部正人さん、ビオラ・田中瑶子さん。前半は和宏さんのステージの後、僕の出番でした。メニューはこちら。

1. 三鷹台
2. 涙色(磯部正人)
3. 小さな君を背負って帰る
4. 星屑のうた

 今回、初めて磯部正人さん本人の前で「涙色」を歌いました。何か、良かったです。何か、少し、ホッとしました。後半は和宏さんの「君に会いに行く」にコーラスで参加。KZのあまりにも長いモテない話に耐え切れず、呼ばれる前にステージへ乱入。ともあれ、やっぱりこの曲は楽しいワイ。最後は出演者全員で3曲披露。

1. ベゴニア(フチモトリョウ)
2. 東京タワー(Family)
3. 二人の空(Family)

 「東京タワー」では岡田家長男に成り代わりメインのパートを歌わせてもらいました。歌いきりました。あぁ、気持ちよかった。長丁場のステージでしたが、客席の皆様のあたたかい拍手と声援、本当にありがとうございました。

 この日は実は、午前中から和宏さんと帯同していました。Familyが月一回行っている、足立区は興本地域学習センターのロビーでのライブにも飛び入りしてきました。前にも何度か歌わせてもらった事がありますが、グランドピアノと完全生音のボーカルは新鮮で、ロビーの吹き抜けの響きがとても心地いいんです。こちらも聴いてくださった方々、本当にありがとうございました。

 もともと和宏・磯部・フチモトの三人で集まった飲み会にタイトルをつけて「和会」(二度目が開催されることはなかった……)だったんですが、やがて和宏さんのイベントのタイトルになり、ここにオリジナルメンバーが集まる事ができました。少しビールの匂いのする感動がありました。

 音楽が繋げてくれる人の輪に感謝。音楽、そしてライブの面白さを実感する一日となりました。ホンマに楽しかったです。ありがとうございました♪

okimoto
posted by fuchimotoblog at 22:45| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする